平安絵巻タロットに学ぶ、春のセルフメンタルケア

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4月。花が咲き始め春の盛りへと向かう候、新しい門出の季節です。
生活面でも新年度が始まり、仕事や人間関係、生活のリズムに変化が起きやすいこの時期は、前向きな期待や希望もありますが知らず知らずのうちに心や体が緊張しやすくストレスを負いやすい時期でもあります。
そんなときに、少しだけ平安絵巻タロットが描く日本の感性に目を向けてみると、心を整えるヒントが見えてきます。

日本の暦では4月を「卯月(うづき)」と言います。
白く可憐な卯の花(ウツギの花)が咲く季節という意味です。

卯の花は決して強い主張をする花ではなく、静かな存在感を示す小さな花ですが、新しい環境で頑張ろうとする私たちも、卯の花のように「無理に輝こうとしなくても、自分らしく咲けばいい」と思えたら、心は少し軽くなることでしょう。
ここで日本の暦の話になりますが、卯月の初旬、日本の暦では二十四節気の一つ「清明(せいめい)」を迎えます。

清明とは、万物が清らかで明るく、生き生きと輝く季節のこと。空気が澄み、草木が芽吹き、春の光が世界をやさしく照らします。新しい生活の始まりにふさわしい、希望に満ちた時期です。

また、この清明の時期には、さらに日本の細やかな季節の変化を表す「七十二候」のうち3つが巡ります。

最初の候は「玄鳥至(つばめきたる)」。
南方からツバメが渡ってくる頃を表します。
ツバメは幸運や繁栄の象徴とされ、ツバメがやってくると本格的に農耕のシーズンが始まる合図とも言われています。
新しい職場や学校、環境に慣れようとする時期は、知らず知らずのうちに心が疲れがちです。そんなときは、一日の終わりに「今日出来た小さなこと」を1つ思い出してみてください。
小さな成功を見つめることが、安心感を育てるセルフケアになります。

次の候は「鴻雁北(こうがんかえる)」。
冬を日本で過ごした雁が、北へ帰っていく頃です。
春は出会いの季節であると同時に、別れの季節でもあります。
人間関係の変化に戸惑ったときは、「すべてのご縁には季節があり巡るもの」と考えてみてはどうでしょうか。
本当に必要な人、ご縁のある人とは今は離れたとしても別の機会にまた出会うことができる。そんな未来への期待と希望を胸に抱くこと。
縁は切れるのではなく巡るものだという考え方も平安絵巻タロットに描かれている世界観の一つです。

そして三つ目は「虹始見(にじはじめてあらわる)」です。
冬の乾燥した時期が終わり、大気が潤って雨上がりに虹がかかり始める頃。忙しい毎日の中でも、少し心に落ち着きが生まれ、小さな喜びを見つけやすくなる時期です。
特に新しい環境では生活リズムも乱れやすいため、「朝、太陽の光を浴びる」「同じ時間に眠る」といったシンプルな習慣が心の安定につながります。時には空を見上げて深呼吸する余裕を心に留めてみましょう。

ところで平安の装束には、自然の色を重ねる「襲(かさね)の色目」という美しい美意識がありました。
若草色、桜色、藤色など春のやわらかな色は、心に前向きなワクワク感をを与えてくれます。
服や小物、スマートフォンの待ち受けなどにこれらの春の色を取り入れることも、日常の小さなセルフメンタルケアになりますので、ぜひ取り入れてみてくださいね。
平安絵巻タロットが教えてくれるのは、「人生にはそれぞれの季節がある」ということ。
すぐに結果が出なくても、芽吹きの時期は確かに存在しています。もし新しい生活に疲れを感じたときは、無理に頑張り続けるのではなく、自然の流れに身をゆだねてみてください。
焦らずゆっくり、あなた自身の花を咲かせていきましょう。

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この記事を書いた人

ワタシを育てるオトクがいっぱいのご自愛メディア「wowzine」編集部。

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